こちらの記事はスカッシュを初めて1年以内の初心者の方に向けて紹介しています。
スカッシュを始めたばかりの頃は、何をどうすればもっとスカッシュが上手くなるのかわからないことばかりだと思います。
そこで、初心者にありがちなミスを9つ紹介します。
構えが遅い
スカッシュのボールスピードは250キロにもなると言われています。プロで無くても100キロくらいは出ているでしょう。
遅いボールでも正確なショットを打つには準備が必要です。ボールが来た瞬間にラケットを引いて打つのでは準備が遅すぎるのです。
構えが遅いとどうなるかというとショットが安定せず、自分が思ったところに打てません。
ストレートを打とうと思っているのに振り遅れて右の方へボールが行ってしまったり、ボールスピードも遅くなっていまいます。
構えの基本はボールがワンバウンドする前には肘を上げボールを待っていることです。
大事なことですのでもう一度いいます。
ワンバウンドする前には構えておきましょう。
スカッシュはボールが落ちる場所を予想して、その場所に到達し、その上で構えておかなければいけませんので非常に難しいのですが、レッスンではどこにボールが来るかはわかっていますので、レッスンのときからボールがワンバウンドする前に構えるのを意識して練習しているとだんだん身について来ます。
最後にもう一度言います。
レッスンのときからワンバウンドする前に構えるということを意識しましょう。
手打ちになっている
野球のバッティングでは腕よりも腰が大切だと良く言われます。スカッシュも同じく体のひねりが非常に大切です。
腰をひねることによってボールへのインパクトも強くなり、より速いボールを打つことができますし、ボールとの空間ができることによって対応できるボールの幅も広がります。
ボールを打つ際には腕の振りだけでなく、腰も意識しましょう。
手首が下がっている
手首を下がらないように固定することをコックと言います。
コックができないことによりラケットが下がってしまった結果、正面の壁の一番下にあるティンに当たりやすくなります。
ティンに当たるとアウトで相手に得点を与えてしまうため当ててはいけません。
このティンに当てないようにするために大切なことが手首をコックするということです。
ラケットは地面と水平になるように意識しましょう。
そのためにはコックすることが大事です。
正面を向いて打っている
スカッシュのストレートを打つ際には、フォアハンドでもバックハンドでも同じく横壁に足のつま先を向けるように構えて打つのが基本です。
正面を向いて打つことによって、腕の可動域が広がりすぎた結果まっすぐボールが飛ばなくなります。(正面を向いて打つと自分が打ちたい方向にボールが打てなくなります。)
そのためスカッシュのボールを打つ際の基本は横壁を向いた状態で打つということを意識してください。
Tに戻らない
スカッシュコートの真ん中当たりに「T」に見えるラインがあります。
これをスカッシュでは「ティー」と呼ぶのですが、スカッシュで勝つために大切なことはTにいる時間をいかに増やすかです。
自分がずっとTにいて、相手を振り回すことができれば相手は疲れて自分は疲れませんし、前へ後ろへ走らされている方は体だけでなく心も疲れてくるものです。
また、Tポジションはコートの中心ですので、前にボールを落とされても後ろに打たれても対応できます。
しかし初心者の場合、前でボールを打ったらTに戻らずにその場に留まってしまった結果、次のボールを後ろに打たれてしまって追いつかないということが頻繁に起こります。
そのため、ボールを打ったらTに戻るということを意識するようにしましょう。
これはスカッシュの基本の基本です。
突っ込みすぎる
ボールがツーバウンドしてしまうと相手の得点になってしまいますので、ツーバウンドする前にボールに追いつく必要があります。
早くボールに追いつくためにボールが落ちてくるであろう場所に走って行くのは良いことですが、ボールが落ちる場所に自分が立っているのはダメです。
スカッシュはラケット競技ですので、ラケットが届く場所にいれば良いのです。ボールが落ちる場所に自分が立ってしまうとスイングできませんよね?
そのため、ボールが落ちる場所を予測したら余裕を持ってその辺りに移動し、準備しておきましょう。
突っ込み過ぎはいけません。ボールとは一定の距離を取ることを意識しましょう。
動画などを見るとスカッシュが上手い人はかなり落ち着いていますよね?まずはボールが来る場所を予測してボールに近づきすぎないように意識してください。
意外とツーバウンドするまでに余裕はありますので、そんなに突っ込まなくても大丈夫です。
ボールを追いかけてしまう
スカッシュは全方向に壁があるので、壁に当たってボールが出てきます。
大事なことですのでもう一度言います。
壁に当たってボールが戻って出てきます。
初心者にありがちなのが、ボールを一直線に追いかけてしまった結果、跳ね返ってきたボールが自分のところに来てしまい対処できないということです。
後ろの角に向かってボールが飛んできたら一直線に追うのではなく、少し緩やかに曲がってボールを追うことでボールの軌道も見えますし、ボールとの距離も取ることができます。
ボールをしっかり打つために大事なことは、ボールとある程度距離を取ることですので、ボールを一直線に追うのではなく、回り込むように追うのが正解です。
動きながら打っている
スカッシュでもテニスでも同じなのですが、ボールを打つ瞬間は止まって打たなければいけません。
動きながら打つと正確なボールを打つこともできませんし、次への行動(Tに戻る)が遅れてしまいます。
ボールを打つ際に下半身が安定しているということは非常に大切です。
下半身をどっしり構えてラケットを振ることを意識しましょう。
脇が開いている
脇を締める。
これは非常に大事です。
脇が空いているとラケットの軌道がブレブレになってしまうため安定したショットを打つことができません。
また、スカッシュにはボールを壁際に落とすドロップショットというのがありますが、脇を開けているとドロップショットのような微妙なショットの場合失敗することが多くなります。
ストレートでも思った方向にボールを飛ばすこともできませんので、脇を締めてラケットを振るように意識しましょう。
最後に
これらのミスは自分では気づいていないことも多いと思いますので、これらのことを意識しながら練習に励んでいただければ、確実に上達すること間違いなしです。