スカッシュは世界185カ国で約2000万人がプレーしていると言われています。
185カ国、2000万人というとスカッシュ人気が非常にありそうですが、日本でのスカッシュ人口はたったの30万人と言われています。
スカッシュは2020年に行われる東京オリンピックの追加1競技の最終候補に残ったり、スカッシュ界のアイドル松井千夏選手の活躍により、「スカッシュ」というスポーツがあることは知っていてもプレーしたことがあるという人は非常に少ないスポーツです。
ではなぜスカッシュがこれほどまで日本で普及していないかというと、部活動にスカッシュ部が無い、スカッシュができる施設が非常に少ない。
という2つの理由が存在します。
小中高の部活にスカッシュ部が無い
やはり部活動に採用されているスポーツというのは当然ながら競技人口が多くなります。
よくある部活動ではサッカー、野球、バスケット、バレーなどが一般的ですね。ラケット競技では卓球、テニス、バドミントンなどがあります。
なぜ部活動の中にスカッシュ部ができないのか?その理由はスカッシュのコートにあります。
スカッシュコートは全面を壁に囲まれ、壁に向かってボールを打ち合うスポーツです。
そのため、スカッシュコートを体育館などの大きな建物の中に造る必要があるのです。
卓球は卓球台を置くだけ、バドミントンはラインとネットがあればすぐにできるスポーツですが、スカッシュはスカッシュ専用コートが必要になり、学校内にその施設を用意するのがほぼ不可能なため、スカッシュ部というのが創設されません。
大学にはスカッシュ部やスカッシュサークルがある場合もありますが、スカッシュコートが大学内にあるわけではなく、フィットネスクラブ内にあるスカッシュコートで練習を行っています。
このような理由により子供の頃にスカッシュをやるという環境が少ないため、スカッシュ人口が少なくなっています。
スカッシュができる場が非常に少ない
スカッシュはネットがあるわけではなく、壁に向かって打つだけのためそれほど難しくなく、気軽に始められるスポーツです。
運動量もテニスの2倍と言われていますので運動不足解消はもちろんダイエットにも向いています。
それなのにスカッシュができる施設が日本にはほとんど無く(フィットネスクラブの施設内にあるのが一般的)全国で最もスカッシュコートが多い東京都でも約20施設しかありません。
さらにはフィットネスクラブのリニューアルに伴い、スカッシュ場が無くなってしまったということも珍しくありません。
スカッシュをやる人が少なければ、フィットネスクラブ側も売上が上げられない施設を残すよりも、もっと他の施設に変えた方がいいのは当然ですので、それは仕方ありません。
では今後、スカッシュコートが増えてスカッシュ人口も増やすにはどうすればいいのでしょうか?
スカッシュ人口を増やすために
スカッシュ人口を増やすための施策としていくつかあるのですが、まずスカッシュというスポーツをもっと認知してもらう必要があると思います。
2018年の日本選手権決勝はトレッサ横浜に特設スカッシュコートを作り、たまたまトレッサ横浜に来ていた人にスカッシュを見てもらうという施策がありました。
全日本スカッシュ選手権大会
いよいよ本日14時から決勝戦!昨日にも増して熱気を帯びてきたトレッサ横浜からお届けします😆#スカッシュ#全日本選手権#トレッサ横浜 pic.twitter.com/0Zkudv0Hju
— 株式会社ダイナム【公式】 (@dynamjp) 2018年11月25日
さらにこの試合の模様はBSで録画放送されました。
なんで生中継じゃないの?
という疑問もありますが、BSであれ録画放送であれ、テレビで放送されるというのはスカッシュ界にとっては非常に大きい出来事だったので、大きな一歩になりました。
このようにスカッシュ協会ももちろんスカッシュの普及のために頑張ってはいますが、私個人的にこのような施策をすることでもっとスカッシュが普及するだろうという提案をしたいと思います。
スカッシュの大会を撮影可にする
アマチュアが出場するスカッシュの大会は定期的に行われているのですが、出場者の配慮のため撮影が一切禁止になっています。
このSNSの時代に撮影は一切禁止です。
スカッシュの大会を開くと30~50人は参加者が集まります、もちろんすべての人がTwitterなどでツイートするわけありませんが、試合の模様をTwitterやYouTubeなどに公開することで、これまでより色々な人の目につく機会は確実に増えるでしょう。
スカッシュをプロ化してDAZNなどで中継してもらう
近年プロ化したことで最も成功した例がサッカーのJリーグでしょう。
Jリーグが誕生したことにより日本代表はW杯に当たり前のように出場できるようになり、今やその土地に根付いたクラブチームがたくさん存在しています。
そして最近では卓球のプロリーグTリーグも発足しました。スカッシュも同じようにSリーグなどをつくるべきだと思います。
プロ化にはスポンサーが必要になりますので非常に難しい案件ですが、現在のスカッシュ日本ランキングのトップの選手でリーグ戦を行い、できればDAZNのようなスポーツ配信サービスで配信してもらえれば、スカッシュを知ってもらえる機会は非常に増えるでしょう。
スカッシュの試合は非常に激しく、華やかさもあるため、テレビ中継には向いているスポーツだと思います。
スカッシュのマンガを漫画家の方に描いてもらう
キャプテン翼を見てサッカーを始めた。テニスの王子様を見てテニスを始めた。という方も多いのではないでしょうか?
やはりマンガの力は偉大ですよね。
しかし、スカッシュを題材にしたマンガは存在しません。
以前、水曜日のダウンタウンという番組で「どんなマイナーなスポーツでも一度は漫画化されている説」というのがありましたが、取り上げたスポーツがオリンピックに採用された競技のみでしたので、この番組でさえ候補に上がっていませんでした…
そして「スカッシュ マンガ」で検索したところ、ありました!「トマトスカッシュ」
と思ったら…
出典:マンガBANG
野球やないかーい!
という訳で、やはりスカッシュのマンガは存在しませんでした。
どなたか漫画家の方、子供がスカッシュをやりたくなるような面白いスカッシュ漫画を描いていただけないでしょうか?
最後に
スカッシュは見るのもやるのも楽しいスポーツです。
私がスカッシュの普及のためにできることと言ったら少しでも人の目につくようにこのようなサイトを作ることだけです。
もしスカッシュを少しでもやりたいなと思った方は、スカッシュができる施設一覧から近くのスカッシュコートを探してみてください。
スカッシュってどうやって始めるの?という方はこちらをご覧ください。
76才週4日スカッシュを楽しくしています。
スカッシュコートの新設活動しているけど😅苦戦している。
足立区の朝日スポーツクラブ竹ノ塚もスカッシュコート2面有りますよ〜